現役日本語教師がお伝え【420時間養成講座の総合情報】

日本語教師養成講座の総合情報ブログ。授業の内容はじめ各学校の特徴や費用、求人など

【良い日本語教師養成講座を見分ける方法②】

●母体を調べる

 

日本語教師養成講座の受講を計画する際に、その学校の内部を調べることはとても重要です。ただし、何を調べどこをポイントにするべきか?は中々分からないことが多いと思います。ここでは、管理人が実際に調査したポイントを皆さんとシェアできればと思います。

 

 

ひとつは、「その講座の母体となっている機関を調べる」ことです。とりわけ日本語学校が母体となっていることも多く、その場合は授業見学や修了後にその母体となる学校への就職斡旋などもあるようです。たとえば、国内の日本語学校を検索するには「日本語教育振興協会」のHPなどでも調べることは可能です。日本語教育機関案内 | 日本語教育振興協会

 

ちょっと待ってほしい

 

その日本語学校、本当に大丈夫ですか?

 

日本語教師養成講座の母体が日本語学校の場合、まず講師採用のページを見ることをお勧めします。時給はじめその学校の行事などに参加する場合の対応、試験監督や授業準備に対する給料支給について明示されていますか?

 

日本語学校では、入学式はじめ学生オリエンテーション、遠足などで講師が対応に当たる場面がたくさん想定されます。そうした行事にボランティアで対応し給料を支給しない場合は要注意です。

 

完全にカモにされます。

 

●学生の寮は大丈夫でしょうか?

 

そうした日本語学校では学生寮を持っていることもあります。留学生に対して寝床を提供しそこからも手数料ビジネスでマネタイズすることはとてもよくみる一般的なものです。ただし、そこがまさしく「豚小屋」よろしく、収容人数を明らかに超えた人員を押し込む対応を取っていれば大いに問題です。国内ではすでに沈静化した話題ですが、「結核」「チフス」の感染はまだまだ国際的なパンデミックを引き起こすことで知られています。これは制度的な欠陥や法律の不備など複合的な要因があります。

 

一般的に大学の留学生は、入学時に大学の費用負担のもとに健康診断を受けます。
健診項目は、胸部レントゲン検査・心電図検査・血圧測定・身体計測(身長・体重)
尿検査・内科診察などが主です。この中で胸部レントゲン検査は日本の学校保健安全法や感染症法により義務づけられているのです。

 

しかし、日本語学校は民間の進学塾の色彩が濃く、こうした法律の枠外なのです。

もし気になるのであれば「日本語学校名と’結核’」をキーワードにインターネットの検索を掛けてみてください。

 

現状では日本語学校に入学する学生全員にこうした検査が行われているとは言えません。これは日本の留学生政策など法務省や外務省、厚労省マターとなり一日本語学校だけでは対応出来るものではないかもしれません。

 

こうした点も日本語教師養成講座の受講を検討する際、将来困らないために精査するポイントといえるのではないでしょうか。